カテゴリー: 俳句・短歌・詩

ケキョと啼くその拙さを愛でており

大雪や豊年の徴（シルシ）とあれぞかし

年の暮ダベ弁行き交う上野駅

梅の花咲くを言うが散る言わず

梅咲いてボンゴレ旨い時季（コロ）となり

気取っても人前で大くさめ花粉症

童謡は日本のこころの拠り所

足萎えて散歩意ならじ春燦燦

陽（ヒ）を浴びつのどかに揺れる吊るし雛

秋夜長独り静かにペン習字

ボンネット弾む銀杏音頻り

カヤックや白鳥目線水中花

雨止んで遠雷残り吾独り

海静かヨットは潮に流されつ

ヨット航く裕次郎灯台左に見

落ちこぼれ芝生の真中萩揺れる

盆過ぎて季節の移ろい鰯雲

芭蕉の布（フ）蚊帳不要なり極暑の夜

寺でなし鉦叩ききて読経する

大暑の日記録更新41（シジュイチ）度

鉄爺投句

俳句　短歌　詩

木漏れ日が背に温かい散歩道

蜘蛛の巣に枯葉一枚震えおり

蚊の柱トンボの飛来に乱れ散る

花と葉と初秋の地面に色混じる

秋はパッチー春は全山萌え立つに

嫌われる葛蔦の花香り芳し

よく廻るお口ですねぇ孫のお喋り

年令重ね席次も極まる懇親会

阿波踊り団扇でゾメキ送りけり

朝に夕に子供可愛いと烏なく